観光地みなとみらいを擁している横浜。横浜は、地理的条件から、南海トラフ巨大地震や首都直下型地震による津波の影響が懸念されています。
横浜へお出かけの予定を立てている人にとっては、心配ですよね。
この記事では、横浜市が実施した津波浸水予測に基づき、南海トラフ地震による津波の影響範囲や到達時間、さらに首都直下型地震による被害予想について詳しくみていきましょう。
【横浜】南海トラフ地震の津波はどこまでくる?
横浜市が実施した津波浸水予測によると、南海トラフ巨大地震による津波は、横浜市の沿岸部に広範囲にわたって影響を及ぼす可能性があります。特に、中区、西区、磯子区などの沿岸部で浸水が予想されています。
具体的には、横浜港周辺や山下公園付近、みなとみらい21地区の一部、関内・伊勢佐木町エリア、新山下地区などが浸水する可能性があります。
また、鶴見区の臨海部や金沢区の海岸沿いの地域も浸水の恐れがあります。
ただし、横浜市の多くの地域は標高が比較的高いため、内陸部への大規模な浸水は予想されていません。しかし、低地や埋立地では、1メートルを超える浸水深が予測される箇所もあり、注意が必要です。
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南海トラフ津波の横浜への到着時間や被害予想は?
横浜市の発表している津波浸水予測によると、南海トラフ巨大地震による津波の横浜への到達時間は、地震発生から約60分以上と予測されています。これは、震源地から横浜までの距離が比較的遠いことや、伊豆半島や房総半島が津波を遮る形になっているためです。
この到達時間は、適切な避難行動をとるための貴重な時間となりますので、地震発生後すぐに避難を開始し、高台や津波避難ビルなどの安全な場所に移動することが重要です。
被害予想については、建物の倒壊や火災などの地震による直接的な被害に加え、津波による浸水被害が懸念されます。特に、港湾施設や沿岸部の商業施設、住宅地などでは大きな被害が予想されます。また、電気、水道、ガスなどのライフラインの寸断や、交通網の混乱なども予想されます。
横浜ランドマークタワーのスカイガーデンにいる時に地震とは、、、
— 黒猫燐酸 (@blackcat_phos4) August 9, 2024
ランドマークタワーは免震になっているのであまり揺れませんでした。
しばらく降りられないかな、、、
こちらは横浜駅方面の夜景です。 pic.twitter.com/qWYq2TK91c
首都直下型地震による横浜の被害は?
横浜市の被害想定では、首都直下型地震として東京湾北部地震を想定しています。
この地震による津波は、南海トラフ巨大地震に比べて到達時間が早く、約20分で横浜港に到達すると予測されています。
津波の高さは南海トラフ巨大地震ほど大きくないものの、震源が近いため強い揺れによる被害が懸念されます。特に、液状化の危険性が高い地域では、建物の倒壊や道路の損壊などの被害が予想されます。
また、首都直下型地震の場合、横浜市だけでなく東京都や周辺県も大きな被害を受けることが予想されるため、交通網の寸断や物資の不足、避難所の不足なども深刻な問題となる可能性があります。
まとめ
横浜市は、南海トラフ巨大地震と首都直下型地震の両方のリスクを抱えています。南海トラフ巨大地震では広範囲の津波浸水が予想され、首都直下型地震では強い揺れによる被害が懸念されます。
これらの被害想定を踏まえ、横浜市は様々な防災対策を進めています。ハード面では、堤防や防潮堤の強化、津波避難ビルの指定などが行われています。ソフト面では、避難訓練の実施や防災教育の推進、情報伝達システムの整備などが進められています。
市民一人一人も、自分の住む地域のハザードマップを確認し、避難経路や避難場所を事前に把握しておくことが重要です。また、家具の固定や非常用持ち出し袋の準備など、日頃からの備えも欠かせません。
横浜市の防災・減災には、行政、企業、市民が一体となって取り組むことが不可欠です。今後も継続的な対策の強化と、防災意識の向上が求められています。
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